2014/11/09 02:49:43
2014 IRONMAN WORLD CHAMPION SHIP参戦記 りょーちん
ども、「りょーちん」こと「おおはた」です。
早いものでコナから4週が経ってしまいました。レース後、肉体的にも精神的にも沈んでいて、何もやる気にもなれなかったのですが、やっと振り返る気になったので、さくっとレポートです。
今回は昨年に引き続き、2回目のコナになりました。今回は昨年とは違い、様々な理由でコナに向けての練習を積むことができず、本番を迎えることになりました。もちろんレースへの明確な目標はなく、「とりあえず堅実にゴール」です。結果は当然ながら満足するものではありませんでしたが、持ち得る力を全て出し切り、ゴールできたと思います。

team trion(左から隊長、川島さん、かおるさん、たむさん、自分)
【 練習ができなかった様々な理由 】
練習不足の原因は「足底筋膜炎」と「麻酔科専門医試験」
足底筋膜炎はバラモンキング(6月)後に発症。安静にしていても治すことができずそのままコナを迎えました。8月の走行距離は24㌔とレース2ヶ月前としては絶望的な状態。
麻酔科専門医試験はコナ直前の9/28(筆記試験)と10/3(実技試験&口頭試問)。合格率は約7割ですが落ちるとめんどくさいので、バラモンキングが終わってからはお勉強の毎日。お陰で合格はしましたが、練習時間を削りに削ったのは言うまでもありません。
【 Under pants run 】
今年もふんどしboysの一員として参加しました。昨年と違うところは有料だったことでしょうか。20ドルを事前に支払い電子チップ入りの専用のゼッケンとT-shirtをゲット。専用ゼッケンは参加者をカウントするためのようで、ギネスへの申請をするとかしないとか。
今年も多くのアスリートが参加していました。一番おいしいなぁと思ったのは稲田さんかな。ビキニ女子にまとわられご満悦でした。

ふんどしboys@キンカメ前

稲田さん with 美女軍団
【 SWIM 】
今年も最前列、やや右側にスタンバイ。スタートともにダッシュしバトルに巻き込まれないように泳ぐも、もみくちゃにされ、かなり体力を消耗したような気がする。いつもならぴったり後について並泳して呼吸を整えてスイムアップできるはずが今回は最後まで並泳すらできず、心拍があげあげの状態でスイムアップ。
56:32
age 6
overall 77

昨年より3分も遅い。昨年はプロ女子に一人として負けていなかったけど今年は数人に負けていた。練習は嘘をつきませんね。
【 BIKE 】
練習不足のなか、一番時間を割いてきたバイク。バラモンキングの時のように最後まで脚が続くようなパフォーマンスで終わらしたいと思っていましたが、残念ながらそんなに甘くありませんでした。
今回、レース中にいくつかのアクシデントに見舞われそれにだいぶ苦しみました。その1つは尺骨神経麻痺。バイク走行約50㌔、急に手の力が入らなくなり尺側(小指側)の感覚も鈍くなってきました。原因は恐らくDHバーのパッドによる尺骨神経への物理的圧迫。手の力が入らないため、ジェルは開封できない、ボトルは落とす、指でのギアチェンジはできない、等々。レース後も麻痺は続いていて現在も完治しておりません。報告を調べると日本では少ないですが海外ではトライアスロンによる尺骨神経は報告されています。皆さんにもなってしまうかもしれません。気をつけてください。
その他、吐き気がなかなか治まらず、吐きまくってしまったこと、約25㌔で人生初のペナルティーを取られ、ペナルティーボックスではまさかのストップウォッチ待ちで数分感待ちぼうけを食らったこと、等、今回のバイクは良いことがありませんでした。補給も前半は取れていなかったし強烈な向かい風だったのでHawiの登りはサイクリングでしたが、後半は吐き気がおさまり、バナナやレッドブルを補給するのに成功し、なんとかバイクフィニッシュ。フィニッシュ前30㌔くらいで、山本真二さんを抜きかえし、なんとか日本人1位で通過した模様。
5:21:36
通過 6:21:04
age77
overall 388

途中、ワイコロアのHawi寄りで伊谷さん、小美野さん、大西さん、ゆりえさん、杉浦さん、ブッチはじめたくさんの日本人の方々に応援してくださいました。Hawiでの酒井絵美さんの応援もとっても嬉しかったですが、あの頃が一番辛く、正直どこでやめようか真剣に悩んでました。やめなくて本当によかった。。。
【 RUN 】
尺骨神経麻痺で手の力が入らないため、T2では靴が脱げない、靴が履けない、ゼッケンがなかなか付けられない、アミノサプリが開封できない、等々のトラブル発生。レース前の走り込みができていなかったことも含めて先が思いやられた。当初の目標は㌔5で完走でしたが、果たしてその通りに行くかどうか。。。とりあえずスタート。
走り始めは重いけど徐々に走れるようになり㌔5を切るペースで刻む。自分としてはなかなか良いペース。Arii drive折り返し(8㌔)で後続確認。約1㌔後ろに山本真二さんと隊長、その後に白戸さん、清悟さん、川島さん、タムさんと続く。自分が抜かれるのは時間の問題なので、とりあえず潰れないように脚の状態を見ながら走ることを心がけた。辛うじて㌔5を切るペースで走れている。QueenKで日本人の誰かに絶対に抜かれるだろうと思っていたけど、誰にも抜かれることなく、Natural energy labの折り返し(約28㌔)地点に到着。後続確認すると、隊長がほぼ真後ろにいた。隊長との差は確実に詰まっていたけど、本来の走りであればとっくに抜かされていてもおかしくないのに、今回は調子が悪いのか。山本真二さんも然りである。清悟さんも近いところにいる。34-35㌔地点。とうとう隊長に抜かれた。残念ながら付いて行く力は残っておらず、㌔5をキープするのもしんどくなってきた。あとは根性と気力でずっしり重い脚をなんとか動かして、そのままゴール。
3:26:16
total 9:52:52
age 78
overall 330
Japan 2


よく走れたと思う。今の自分としてはこれが精一杯だし十分すぎるくらいの出来だ。これもすべてバラモンキングまでの貯金のお陰かな。また足底は強烈な痛みが出ることなく、経過してくれた。このまま治ってくれれば良いのに実はまだ引きずっています。泣
【 総括 】
2回目のkonaは辛いの一言でした。尺骨神経麻痺はなかなかよくならないこともあり、一時はもうトライアスロンなんかと思っていましたが、回復の兆候が出てきたので、また頑張ってみようと思う次第です。
来年はIM フランクフルトにエントリーしています。フランクフルトでスロットを取って、来年のkonaではベストなコンディションでリベンジしたいと思っています。
最後に応援してくださった方々、ありがとうございました。心の底から感謝申し上げます。

レース後@キンカメ
ゆりえさん、杉浦さん、応援ありがとうございました。

おまけその1
ゆきえ兄貴と子分たち
ゆきえさんお手製サンドイッチ、とてもおいしかったです。ごちそうさまでした。

おまけその2
クリッシーはおしゃべり好きなおねーさまでした。
ども、「りょーちん」こと「おおはた」です。
早いものでコナから4週が経ってしまいました。レース後、肉体的にも精神的にも沈んでいて、何もやる気にもなれなかったのですが、やっと振り返る気になったので、さくっとレポートです。
今回は昨年に引き続き、2回目のコナになりました。今回は昨年とは違い、様々な理由でコナに向けての練習を積むことができず、本番を迎えることになりました。もちろんレースへの明確な目標はなく、「とりあえず堅実にゴール」です。結果は当然ながら満足するものではありませんでしたが、持ち得る力を全て出し切り、ゴールできたと思います。

team trion(左から隊長、川島さん、かおるさん、たむさん、自分)
【 練習ができなかった様々な理由 】
練習不足の原因は「足底筋膜炎」と「麻酔科専門医試験」
足底筋膜炎はバラモンキング(6月)後に発症。安静にしていても治すことができずそのままコナを迎えました。8月の走行距離は24㌔とレース2ヶ月前としては絶望的な状態。
麻酔科専門医試験はコナ直前の9/28(筆記試験)と10/3(実技試験&口頭試問)。合格率は約7割ですが落ちるとめんどくさいので、バラモンキングが終わってからはお勉強の毎日。お陰で合格はしましたが、練習時間を削りに削ったのは言うまでもありません。
【 Under pants run 】
今年もふんどしboysの一員として参加しました。昨年と違うところは有料だったことでしょうか。20ドルを事前に支払い電子チップ入りの専用のゼッケンとT-shirtをゲット。専用ゼッケンは参加者をカウントするためのようで、ギネスへの申請をするとかしないとか。
今年も多くのアスリートが参加していました。一番おいしいなぁと思ったのは稲田さんかな。ビキニ女子にまとわられご満悦でした。

ふんどしboys@キンカメ前

稲田さん with 美女軍団
【 SWIM 】
今年も最前列、やや右側にスタンバイ。スタートともにダッシュしバトルに巻き込まれないように泳ぐも、もみくちゃにされ、かなり体力を消耗したような気がする。いつもならぴったり後について並泳して呼吸を整えてスイムアップできるはずが今回は最後まで並泳すらできず、心拍があげあげの状態でスイムアップ。
56:32
age 6
overall 77

昨年より3分も遅い。昨年はプロ女子に一人として負けていなかったけど今年は数人に負けていた。練習は嘘をつきませんね。
【 BIKE 】
練習不足のなか、一番時間を割いてきたバイク。バラモンキングの時のように最後まで脚が続くようなパフォーマンスで終わらしたいと思っていましたが、残念ながらそんなに甘くありませんでした。
今回、レース中にいくつかのアクシデントに見舞われそれにだいぶ苦しみました。その1つは尺骨神経麻痺。バイク走行約50㌔、急に手の力が入らなくなり尺側(小指側)の感覚も鈍くなってきました。原因は恐らくDHバーのパッドによる尺骨神経への物理的圧迫。手の力が入らないため、ジェルは開封できない、ボトルは落とす、指でのギアチェンジはできない、等々。レース後も麻痺は続いていて現在も完治しておりません。報告を調べると日本では少ないですが海外ではトライアスロンによる尺骨神経は報告されています。皆さんにもなってしまうかもしれません。気をつけてください。
その他、吐き気がなかなか治まらず、吐きまくってしまったこと、約25㌔で人生初のペナルティーを取られ、ペナルティーボックスではまさかのストップウォッチ待ちで数分感待ちぼうけを食らったこと、等、今回のバイクは良いことがありませんでした。補給も前半は取れていなかったし強烈な向かい風だったのでHawiの登りはサイクリングでしたが、後半は吐き気がおさまり、バナナやレッドブルを補給するのに成功し、なんとかバイクフィニッシュ。フィニッシュ前30㌔くらいで、山本真二さんを抜きかえし、なんとか日本人1位で通過した模様。
5:21:36
通過 6:21:04
age77
overall 388

途中、ワイコロアのHawi寄りで伊谷さん、小美野さん、大西さん、ゆりえさん、杉浦さん、ブッチはじめたくさんの日本人の方々に応援してくださいました。Hawiでの酒井絵美さんの応援もとっても嬉しかったですが、あの頃が一番辛く、正直どこでやめようか真剣に悩んでました。やめなくて本当によかった。。。
【 RUN 】
尺骨神経麻痺で手の力が入らないため、T2では靴が脱げない、靴が履けない、ゼッケンがなかなか付けられない、アミノサプリが開封できない、等々のトラブル発生。レース前の走り込みができていなかったことも含めて先が思いやられた。当初の目標は㌔5で完走でしたが、果たしてその通りに行くかどうか。。。とりあえずスタート。
走り始めは重いけど徐々に走れるようになり㌔5を切るペースで刻む。自分としてはなかなか良いペース。Arii drive折り返し(8㌔)で後続確認。約1㌔後ろに山本真二さんと隊長、その後に白戸さん、清悟さん、川島さん、タムさんと続く。自分が抜かれるのは時間の問題なので、とりあえず潰れないように脚の状態を見ながら走ることを心がけた。辛うじて㌔5を切るペースで走れている。QueenKで日本人の誰かに絶対に抜かれるだろうと思っていたけど、誰にも抜かれることなく、Natural energy labの折り返し(約28㌔)地点に到着。後続確認すると、隊長がほぼ真後ろにいた。隊長との差は確実に詰まっていたけど、本来の走りであればとっくに抜かされていてもおかしくないのに、今回は調子が悪いのか。山本真二さんも然りである。清悟さんも近いところにいる。34-35㌔地点。とうとう隊長に抜かれた。残念ながら付いて行く力は残っておらず、㌔5をキープするのもしんどくなってきた。あとは根性と気力でずっしり重い脚をなんとか動かして、そのままゴール。
3:26:16
total 9:52:52
age 78
overall 330
Japan 2


よく走れたと思う。今の自分としてはこれが精一杯だし十分すぎるくらいの出来だ。これもすべてバラモンキングまでの貯金のお陰かな。また足底は強烈な痛みが出ることなく、経過してくれた。このまま治ってくれれば良いのに実はまだ引きずっています。泣
【 総括 】
2回目のkonaは辛いの一言でした。尺骨神経麻痺はなかなかよくならないこともあり、一時はもうトライアスロンなんかと思っていましたが、回復の兆候が出てきたので、また頑張ってみようと思う次第です。
来年はIM フランクフルトにエントリーしています。フランクフルトでスロットを取って、来年のkonaではベストなコンディションでリベンジしたいと思っています。
最後に応援してくださった方々、ありがとうございました。心の底から感謝申し上げます。

レース後@キンカメ
ゆりえさん、杉浦さん、応援ありがとうございました。

おまけその1
ゆきえ兄貴と子分たち
ゆきえさんお手製サンドイッチ、とてもおいしかったです。ごちそうさまでした。

おまけその2
クリッシーはおしゃべり好きなおねーさまでした。
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